めじろそらクリニックのblog

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タグ:精神療法

急に気温が下がって、なにやら秋めいてきましたね。

子供の頃、夏休みの宿題は最後の最後まで手が付けられず、
8月30日、31日は壮絶な(大げさ)気持ちで過ごしていたので、
9月になって2、3日過ぎると、ようやく落ち着く気がします。

人によって、この季節は苦手、というのがあると思います。
私は8月のお盆過ぎ。
子供の頃、隣の祖母宅に集まった親戚が、
お盆が終わり、また潮が引くようにすーっと家に帰っていく
その寂しさが甦るのかもしれません。

気持ちが落ち込んだり、悲しくなったり。
あるいは誰かや何かに対してどうしようもない怒りを感じたり。

そんな感情を抱くことを「いけないこと」として
自分の中から必死に消そうとしたことはありませんか。

ACT ~Acceptance and Commitment Therapy~
というのは、マインドフルネスの流れを汲んだ心理療法です。

ACTでは、感情を「よい」とか「悪い」とか
選別することはありません。
どんな感情も、自然に現れ、やがては去っていくもの。

そうした感情が現れることを否定するのではなく、
むしろ、現れることを許し、「いてもいいよ」と言ってあげる。
感情はあるがままに、
それでも自分にとって大切なことは何かを問い、
ひとつずつ行動に変えていく。

普段の自分の生活の中で、
活かしていきたいエッセンスが
いっぱい詰まっている心理療法です。

ACTに関する著書が多く、
自らも日々実践しているというラス・ハリス。
10月は、ラス・ハリスが行う研修に参加するため
オーストラリアに向かいます。

研修中、10月23日〜25日はクリニックが休診となります。
診療の場にも活かせるように精進してまいりますので、
ご面倒をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

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まだまだ暑い日が続いていますね。
この暑さは単に「猛暑」というだけでなく、
「災害」レベルと説明していたニュースが腑に落ちます。

さて、今日は悪い習慣をやめるにはどうしたらいいか、
についてお話したいと思います。

というのも、今朝Facebookを開いたら、
Judson BrewerがTEDで講演した
「悪い習慣を断ち切るシンプルな方法」が
たまたま紹介されていたから。

Brewerは精神科医で、依存症治療の専門家なのですが、
禁煙を希望する人に、マインドフルネスを用いたところ
従来の禁煙方法の倍、成功率が高かったと言います。

マインドフルネス禁煙法・・・
いったいどんな方法なのでしょうか。

タバコを吸っている方の中には、
これまで何度も禁煙をしようとしてがんばったのに、
結局続かなかったという方がいることと思います。

そもそも、禁煙しようと思うのは、
タバコの害を頭では理解しているから。
その知的な理解を司っている脳の部位は、
前頭前野と呼ばれる、脳の前の方にある部分です。

そう、おでこに近い方ですね。
これが、ストレスが高まるとうまく機能しないのです。

だからストレスが高い状況であればあるほど、
「よくないこと」と知りながら、
これまでの悪しき習慣のループに戻ってしまう。

では、マインドフルネス禁煙法では、どうするか。

タバコを吸いたい!
という欲求が起きた時に、
「それはよくないことだからダメ」
と自分の欲求を押さえつけようとはしません。

代わりに、自分の中に湧き上がる欲求を
興味を持って、観察します。

「興味を持って」
これがポイントです。

そして、次に自分が起こす行動を、
五感をつかって味わい尽くす。

この「マインドフルネス禁煙法」の実験に
参加した人の1人は、
タバコをこうしてじっくりと味わったところ、
なんて、変な匂い、味、ウエ〜!!!
と改めて感じたそうです。

それまでも「タバコはよくない」と
頭は理解していましたが、
タバコを改めて味わってみたら、
これはもういらない、と
今度は身体全体レベルで、
腑に落ちたのです。

この方法は、タバコだけではなく、
ストレスから甘い物に走ってしまう(私です)、
車を運転中に、つい携帯を見てしまう(キケン!)、
というような、日常の様々な悪習慣の解消にも
応用がきくとのこと。

本当はやめたいと思っていることを、したくなる。
→その衝動に気付く
→自分が衝動に対して起こす行動を
 <興味を持って>観察する。

これだけです。

絶対◯◯をやめるぞ!
ではなく、
とりあえず実験してみる、というスタンスで
試してみてください。

↓「悪い習慣を断ち切るシンプルな方法」by ジャドソン・ブルワー
      *日本語の字幕を付けて観ることもできます^^



 

こんにちは
めじろそらクリニックの松永です。

認知行動療法、対人関係療法、マインドフルネス…etc.
いつも通勤電車で、精神療法に関連した本を読んでいます。

精神療法の研鑽に努め、日々の診察に活かすため…

なーんて言うと聞こえはいいのですが、
実はもう少し軽い気持ちで、目を通してます。

世の中には様々な精神療法がありますが、
治療として確立されたどの精神療法にも、
先人が試行錯誤して、
こんなふうにしてみたら、
生きるのが少し楽になった、
というエッセンスが詰まっています。

それまで
つらくてつらくて
毎日がしんどくて、と思っている人に
なんらかのパラダイム・シフトを起こす力が
精神療法にはあるのです。

心療内科の医師やセラピストは
悟りを開いた行者とは違うので、
私たち自身も、それぞれの課題を抱えて
日々生きています。
もちろん、私も。

時々、思わぬ形で、
人生の課題へのヒントをくれる、精神療法の本。
だから、私は仕事のため、というだけではなく、
自分のためにも読むことを楽しんでいます。

私自身が「なるほど!」と腑に落ちて
日々の生活の中で取り入れていることを
このブログでもご紹介していきたいと思っています。

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