めじろそらクリニックのblog

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カテゴリ: 産業精神保健

<海外勤務者メンタルヘルス対応ワークショップのお知らせ>

日本を離れて、海外で勤務することになったら。
今までの生活と、何が違ってくるのでしょう。
どう楽しみ、何に気をつけたらいいと思いますか?

そんなことは行く前に考えてもしようがない。
確かに、そうかもしれません。
海外とは言わず、人生は予期しないことの連続です。

ただ、現地での習慣を知っているかどうかで、
同じ状況でもずいぶん受け止め方が違ってきます。

気持ちが沈んでいる時には、
事前に得たちょっとした知識が
心を支える杖の役割を果たしてくれることがあるのです。

海外勤務者に対応している人事の方が、
そんな「転ばぬ先の杖」について考える場として、
海外勤務者メンタルヘルス対応ワークショップを開催してきました。

次回開催は、2020年2月15日(土)です。
テーマは、「上海・ハノイの海外勤務者・家族の最新事情」

1)上海、ハノイ在住邦人のメンタルヘルス事情
2)上海日系企業における中国人とのコミュニケーション術

について、それぞれ専門家からお話を伺った後、
海外勤務者のメンタルヘルス対応について、
グループワークを行います。

企業の人事・労務担当者の方が対象ですが、
ご関心のある専門家の方にもご参加いただけます。
(専門家枠は一定人数までになります)

海外勤務者のメンタルヘルスについて、
企業の枠を超えて学び合う場として、
ぜひご活用ください。

*詳細は以下のチラシをご参照ください。
お問い合わせ/お申し込み:kmhnetwork@gmail.com

第5回海外勤務者メンタルヘルス対応ワークショップ案内

つい最近、「秋めいた」と書いた気がするのですが…

残暑というより、まだ夏そのものじゃないの、
と言いたくなる陽気の中、
医療情報助言者を務めている 東京障害者職業センターの
<リワークセンター東京>で研修の講師を
してきました。 

対象は、精神疾患で休職されていた方が、
当センターでリワークプログラム(復職に向けたリハビリ)に参加する際、
カウンセラーとしてサポートされている心理士や精神保健福祉士の方々。

その方々から発せられた、
診断書によく書かれている「うつ状態」って、
結局どういうことなんですか?という声に答えてきました。

さて。
リワークセンター東京について少しご紹介したいと思います。
当センターの特長の一つは、
ここの復職支援を経て、すでに企業に復帰されている方に対しても、
手厚いサポートを提供していること。

ジョブコーチと呼ばれる職場適応援助者が、
リワークプログラムの「卒業生」が勤務している職場に、実際に出向き、
ご本人、事業者側、双方の相談にのっているのです。

 ◆ ◆ ◆

休職中の方が、
リワークプログラムを利用した方がいいかどうかは、
ご本人や企業の事情もあり、
一概に決められることではありません。

ただ、産業医としての経験から言うと、
・休職が3ヵ月以上となった方
・以前にも休職になったことがある方
は、リワークプログラムに参加してから復帰した方の方が、
復職後の勤務が安定していたように思います。

リワークプログラムに参加できるという時点で
すでにある程度の回復をされているのですが、

参加してみたら、意外にまだ体力がついていなかった
そう言えば会社ではこんなところにストレスを感じていた
などなど、改めて気付くこともあり、

シミュレーションを通して、事前に対策を立てることで、
復職をより具体的にイメージできました、
という感想をよく聞きました。 

リワークセンター東京では、
隔週説明会を行っているので、
利用を迷う方がいらしたら、
まずは説明会に気軽に参加してほしいとのこと。 

リワークセンター東京:リワーク支援説明会の案内↓
 http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/tokyo/13_tokyo_return01.html

念のため申し上げておくと、
そらクリニックに紹介料が入るなんてことは一切ありません。

もし、リワークプログラムの利用を考えているのでしたら、
見学をしてみて相性の合う施設を選ぶことをお勧めします。
都内でしたら、他にもリワークプログラムを
提供している施設がいろいろあります。

リワークプログラムというステップについて
もっと知りたいという方がいらっしゃったら、
診察の時にも気兼ねなくお声を掛けてくださいね。
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