めじろそらクリニックのblog

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カテゴリ: スタッフ

私ごとですが、先日風邪をひいてしまいました。
朝起きた時に「喉が痛いな」と感じたので、熱を測れば36度、まあ平熱。

「この時期だから乾燥して喉を痛めたかな」と考えていました。
それが、夕方にかけて腹痛、頭痛、吐き気…と悪化。

夜には熱が38度まで上がり、病院に駆け込んで診てもらったら風邪でした。
風邪をひいた原因はなんとなくわかります。



……週末、遅くまで遊んでいました。



風邪は誰でも引きます。
では、私たちのクリニックが専門とする精神・心療内科の病気は…?


風邪の症状は様々で、
喉の痛みで咳込んだり、鼻づまり、熱っぽかったりと
自分の体感的な異変に気付きますし、

他の人から見ても「あの人、具合悪いんだな」と感じられます。

しかし、心が疲れている時には、〇〇が痛い!苦しい!というより、

言いようのない怠さだったり、
なんとなく寝られない、ご飯がおいしくない、やる気がおきない

という、漠然とした症状が先に出てきて、
自分すら気付かないうちに発症している場合があるようです。



実際、初めての方から予約の電話を受ける際に

「頭やお腹が痛いから、
〇〇科で精密検査をしてもらったけれど、問題なかったです。
だから、精神・心療内科に相談してみては?
と言われて、こちらに電話しました」

と言われるケースもしばしばあります。

その後で、
「まさか自分が精神・心療内科に来るなんて思わなかった」
とおっしゃる方もいました。


自分はメンタル不調にならない、大丈夫
と思っている方は多いのではないでしょうか。

私自身も、手洗い、うがい、しっかりしてました。
風邪にならないと思ってました。

自分がしっかりしていても、
周りからの影響(タイミングや出来事)であったり、
逆にしっかり(がんばり)しすぎてしまうから。

小さな出来事も、積もり積もれば大きな波となって
自分へと押し寄せて
体調を崩してしまうことがあるのだと思います。


異変の出方は人によって異なります。
いつもの自分とどこか少し違うな、
ということが続きましたら、一度ご相談ください。

また、本人が受診に抵抗がある場合、
家族の方からのご相談も承っております。
お電話で予約の際、お申し出ください。
  *家族相談は保険適応外の相談になります。

↓ 風邪が移されないように逃げるA家の愛犬  

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こんにちは!臨床心理士の福島です!

突然ですが、みなさんはどんな趣味をお持ちでしょうか。
私は小学校のときから釣りが趣味で、最近だとほとんど毎週釣りに出かけています。

趣味が釣りでよかったなあといつも思っています。
それは「今」を感じることができるからです。

みなさんは普段から「太陽の光ってこんなあったかいんだ」とか
「風って気持ちいいな」と感じてますか?
これって外にでてその瞬間、つまり意識して「今」を感じないとわからないことですよね。
そこで今日は「今」につながるマインドフルネスについて話をしたいと思います。

 

もうご存知の方はいるかもしれませんが、マインドフルネスとは・・・

 

「今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、
瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。
マインドフルネスの語義として、
『今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、
とらわれのない状態で、ただ観ること』
といった説明がなされる。」(Wikipediaより引用)

 

・・・うーん、これだけだと、ちょっと難しいですね。
すこし詳しく説明していきましょう。

私達は毎日いろいろな情報をキャッチし、
さらにそこにはいろいろな気持ちが湧いていきます。
もちろん「嬉しい!」ことや、「やった!」という気持ちならいいのですが、
毎日そんなことばかりが続くわけがありません。
時には「ああ・・・やだな」、とか「なんで自分だけ!」
と思うことも少なくないでしょう。
そして結果的に明日が来るのが嫌になったり、過去の出来事をいつまでも悔いたりして
それがループして、結果的に負の連鎖にはまってしまうなんてことがあると(あったと)思います。

こうした負の連鎖を断ち切るにはマインドフルネスに考えることが重要だと言えます。

例えば近い将来に大きなプレゼンを控えているとしましょう。
もちろん誰しも成功だけでなく、もしも失敗したらなんてことを考えたりします。
人によっては失敗ばかり考えてしまい、最終的には「自分は以前も失敗したことあるから、
今度のプレゼンも失敗するにちがいない」と考えてしまうこともあるでしょう。

でもよく考えて見てください。

あなたは未来予知者でもなければ超能力者でもありません。
我々は5分先、1秒先に起きることさえも予測できないのです。
ましてや明日、1週間先のプレゼンでなにが起きるかなんてわかるわけありません。

こんなときは是非、「今」を通して自分を客観的に感じてみてください。

例えば「今、自分は来週のプレゼンで失敗することを考えている」
「あのとき(過去)は失敗した、でも未来に同じことが起きるとは限らない」
「未来のことはだれにもわからない。今できることはなにかを考えよう」
というような言葉を自分に聞いてみてください。

過去、未来に対して不安や後悔をしているよりずっと現実的じゃないでしょうか。
こうしたマインドフルな考え方、ぜひ普段から練習してみてくださいね。

最後にヘミングウェイが言った一言をここに書いておきます。

 

『釣れないときは、 魚が(今を)考える時間を 与えてくれたと思えばいい。』

※( )は私の解釈です

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臨床心理士の澤地です。

 
「すばらしい」「大好き」「気に入った」「最高」…。
で、どんなところが?と問われると、うまく言葉が続かない。
反対に、嫌いなことや気に入らないことについては、
ああだこうだ、すらすらと言葉が出てくるのに。

俳句など、ほとんど読んだことのない私が、
クスッと笑ったり、
目頭が熱くなって鼻の奥がツーンとしたり、
フーッと深いため息をついたりしながら、
一句一句、言葉の響きを口腔で味わいながら読んでいく
稀有な体験をした。

それは、かれこれ
1年近くも前のことになる。
以来、その句集との幸福な出会いを
どう人に伝えたらいいものやら考えあぐねていた。

中井久夫は、詩集などを献本されると、
いいと思った詩の部分や歌を三つ選んで書き写し、
著者に返事をするという。

確かにそれは著者に対する「よいお礼の仕方」だと思えるし、
「少なくとも見当違いの批評より」何層倍いいかわからない。**
だから、私も中井先生に倣って、
三つの句を選んで俳人に対するお礼に代えたい。

 
 

真つ先に暮れてゆくなり葉鶏頭

 

グールドの手袋のままピアノ弾く

 

  流星が梢に触れてさざ波す

 
髙橋亜紀彦句集『石の記憶』より

注釈)
 *  ヒルティ著「眠られぬ夜のために」に因む
** 中井久夫著「本棚一つの詩集たち」より引用

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はじめまして
めじろそらクリニックで受付・事務をしている青木です!

めじろそらクリニック開設時から在籍しており、また前院長が勤めていたクリニックでも
お手伝いさせて頂いていたので患者さんの中には顔なじみの方もいるかもしれません。

院長が松永先生へと交代して
3か月経ったかと思えば4か月過ぎ…
日々新しく来院する患者さんもいれば、
症状が改善して卒業していく方もいて、
受付に立っていると常に出会いと別れを経験します。

初めて来る方は
「予約はどうするのか」「診察ってどんな流れなのか」
「こんな症状だけど受診してもいいの?」
「心療内科・精神科って怖いところじゃないかな?」
と不安でいっぱいな気持ちになると思います。

私自身、勤める前はどんなところか想像がつかず、
ちょっと暗いイメージかなと勝手に思っていましたが、
実際は、他の診療科と変わりません。

むしろそらクリニックの受付は、待合室全体が見渡せるので、
「週末は〇〇へ行った」、「これから〇〇へ行く」、
「〇〇のお店がおいしいよ」と
患者さんが日常的な会話をしていくこともあります。

クリニックには西日が差し込むのでとても明るく
夕暮れの景色はとても綺麗です!
……ただし今の時期はとても暑いですが…

もちろん、診療のことやお薬に関して、
精神科特有の制度に関して、
疑問や不安に思うことがあれば医師につないだり
私も調べて少しでも不安をなくせるよう頑張ります。

初めての方や通院している方が安心して来院出来る空間づくりを
スタッフ一同心がけているのでご不明点がありましたらお気軽に連絡相談下さい。

ぶろぐ2

はじめまして!

めじろそらクリニックで臨床心理士をしている福島です。

 

突然ですが、みなさんは普段「イライラ」することがありますか?

「全くない」と答える人はほとんどいないでしょう。

 

「子どもが言うことをきかない」

「夫婦で話そうとするといつも喧嘩になる」

 

そんな、いつも決まった時・場所で、
イライラが怒りに変わる経験をしている方もいるのではないでしょうか。
 

怒りを抑えようと思ってもなかなか抑えることができなくて、ついに爆発。

その後、自己嫌悪に陥ってしまうこともありますね。

 

そこで、抑えるのではなく、
「感情を葉っぱに乗せて流す」という方法をご紹介したいと思います。

 

例えば、普段は何もしない夫が、急に家事をすると言い出した時。

夫はどこに何があるかわからないので、結局自分が一から教えることになり、
かえって仕事量は倍になる。
 

「またできもしないことを始めた。」
「どうせ私が最終的にやることになるんだ」
という気持ちが湧き上がってきたら。

 

イライラから、夫婦喧嘩に発展してしまうという場合、
どんなことがきっかけになるかは、自分でもなんとなくわかっているものです。

 

ここで重要なのは「私はこの状況にイライラしている」と、いったん認めること。
状況を客観視することです。

 

自分の「イライラ」状況をモニターできたら、
そっと目を閉じ、自然の中にある小川を頭の中にイメージしてみましょう。
 

そして、川のそばに立つ自分を想像し、
一枚の葉っぱが上流から流れてくる様を思い浮かべてみてください。
 

その葉っぱが目の前に来たら、上に「イライラ(物に見立てて)」を乗せます。

そのまま葉っぱが遠くまで流れて見えなくなる様子をイメージし続けましょう。

 

イライラが通り過ぎて、
いつのまにか、少しほっとしている自分がいることに気付けたら、しめたものです。

 

「手伝う気持ちになっただけでも感謝しよう」
「今日は初めてだから仕方ない」と別の見方が浮かんできているかもしれません。

 

自分のイライラ、緊張、不安などに向き合い、
それらの気持ちを鎮める方法は他にもいろいろあります。
 

習得すれば、どこでも自分で行うことが可能な「自律訓練法」もその一つです。

当クリニックでは、私が「自律訓練法」のコースを提供していますので、
興味のある方は、ぜひお声かけください。

 

みなさんもイライラを「抑える」より「流して」みませんか。

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