急に気温が下がって、なにやら秋めいてきましたね。

子供の頃、夏休みの宿題は最後の最後まで手が付けられず、
8月30日、31日は壮絶な(大げさ)気持ちで過ごしていたので、
9月になって2、3日過ぎると、ようやく落ち着く気がします。

人によって、この季節は苦手、というのがあると思います。
私は8月のお盆過ぎ。
子供の頃、隣の祖母宅に集まった親戚が、
お盆が終わり、また潮が引くようにすーっと家に帰っていく
その寂しさが甦るのかもしれません。

気持ちが落ち込んだり、悲しくなったり。
あるいは誰かや何かに対してどうしようもない怒りを感じたり。

そんな感情を抱くことを「いけないこと」として
自分の中から必死に消そうとしたことはありませんか。

ACT ~Acceptance and Commitment Therapy~
というのは、マインドフルネスの流れを汲んだ心理療法です。

ACTでは、感情を「よい」とか「悪い」とか
選別することはありません。
どんな感情も、自然に現れ、やがては去っていくもの。

そうした感情が現れることを否定するのではなく、
むしろ、現れることを許し、「いてもいいよ」と言ってあげる。
感情はあるがままに、
それでも自分にとって大切なことは何かを問い、
ひとつずつ行動に変えていく。

普段の自分の生活の中で、
活かしていきたいエッセンスが
いっぱい詰まっている心理療法です。

ACTに関する著書が多く、
自らも日々実践しているというラス・ハリス。
10月は、ラス・ハリスが行う研修に参加するため
オーストラリアに向かいます。

研修中、10月23日〜25日はクリニックが休診となります。
診療の場にも活かせるように精進してまいりますので、
ご面倒をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

51z2Z0-QuaL._SX328_BO1,204,203,200_