そらブログ

めじろそらクリニックのblogです。

P1011332こんにちは、吉平です。
M家の人間が頼りないので番犬をしています。

M家は約1名を除き、ネコ派なので、
ボクは肩身の狭い思いをすることがありますが、
できる範囲で好き勝手をしています。

でも、この家にもらわれてきたばかりの時は、
ボクはなんでもかんでも遠慮していました。

ヒトのそばにいるのが大好きなボクですが、
目の前でドアが閉められてもシュンとしているだけでした。

でも、ある時、たまたま背伸びして
ドアノブに前足をかけたら、ドアが開いたのです。

ナントイウコトダ、ドアガアイタ!!!

有頂天になってしまったボクは、
次の日も同じことを試みてみました。
でも、1回目は前足がドアノブにかすっただけ。

アレ?

昨日はうまいことドアが開いたのに、おかしい。
その時のフォームを思い出すと、
もう少し上体が大きく伸びていた気がします。

そこで、2回目は後足を踏みしめて、
もっと思い切り伸び上がってみました。
すると、今度は前足がしっかりとノブにかかって、
ドアが開いたのです!!

コレダ、コノカンカクダ。

ふと、横を見ると、M家のYが
「うわ〜、これぞPDCA!」
と何やら興奮してノートにメモっています。

どうもYは、それまで、
Plan-Do-Check-ActのDoとActの違いを
知らなかったようです。
なぜ、Plan-Do-Check-Doじゃダメなの、
って、Yは全然ものごとをわかってませんね。

Plan(ドアを開けたい)っていう気持ちがあって、
Do(やってみたら開いた)そして、
Check(どうして開いたのかを振り返る)があっての、
Act(こうすれば開く)

だから、DoとActは、やってることは同じに見えても、本質的に違ってる。
そこには、「たまたま」から「確信」への進化があるんだよね。

何かができるようになっていくって、
こういうことの積み重ねなんじゃないかな。 

そうそう、DoがあったからActにつながったことを忘れないでね。
まずは、◯◯したいって具体的に思うこと。
そして、いろいろと試してみること。 
うまくいかなかったとしても、
これではうまくいかない、ということがハッキリするから、
次に見えてくることがある。
今や、家のドアならどこでも開けられるようになったボクの言うことを信じてほしい。

ドアの閉め方も習得するように、とYには言われているけれど、
それはまた別の話。 

臨床心理士の澤地です。

 
「すばらしい」「大好き」「気に入った」「最高」…。
で、どんなところが?と問われると、うまく言葉が続かない。
反対に、嫌いなことや気に入らないことについては、
ああだこうだ、すらすらと言葉が出てくるのに。

俳句など、ほとんど読んだことのない私が、
クスッと笑ったり、
目頭が熱くなって鼻の奥がツーンとしたり、
フーッと深いため息をついたりしながら、
一句一句、言葉の響きを口腔で味わいながら読んでいく
稀有な体験をした。

それは、かれこれ
1年近くも前のことになる。
以来、その句集との幸福な出会いを
どう人に伝えたらいいものやら考えあぐねていた。

中井久夫は、詩集などを献本されると、
いいと思った詩の部分や歌を三つ選んで書き写し、
著者に返事をするという。

確かにそれは著者に対する「よいお礼の仕方」だと思えるし、
「少なくとも見当違いの批評より」何層倍いいかわからない。**
だから、私も中井先生に倣って、
三つの句を選んで俳人に対するお礼に代えたい。

 
 

真つ先に暮れてゆくなり葉鶏頭

 

グールドの手袋のままピアノ弾く

 

  流星が梢に触れてさざ波す

 
髙橋亜紀彦句集『石の記憶』より

注釈)
 *  ヒルティ著「眠られぬ夜のために」に因む
** 中井久夫著「本棚一つの詩集たち」より引用

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そらクリニックの外来には、
外国人の方も多く訪れています。
背景は様々ですが、その中には、
配偶者が日本人という方も。

日頃のストレスについて話していくなかで、
夫婦関係が話題に上ることも珍しくありません。

日本人女性と結婚している外国人男性が
よく口にするのが、
「妻は怒ると黙り込んでしまう」ということ。

2人の関係がうまくいっていない時は、
そんな「だんまり」が、
事態を改善する努力すらしていない、と
彼らには映るようです。 

日本人の妻の立場からすると、
ことはもうちょっと複雑で、

・言いたいことはあるが、うまく言葉にできない
(↑2人の共通言語が夫の言語である場合はなおさら)
・これ以上事態を悪化させるぐらいなら、むしろ黙っていたい 

という心の動きが背景にあることが多い気がします。
要するに、事態の改善を放棄しているわけではなく、
次善の策として沈黙を選択している訳です。

言語を介したコミュニケーションで事態改善に向かいたい夫と、
言語は必ずしも最良の策ではない、そう思っていることを察してほしい妻
お互いの要望にはズレがあります。

もちろん、日本人同士のカップルでも
同じようなことは起きているでしょう。

でも、その場合、どの程度が「よくあること」で、
どの程度が、個人の特性ゆえの反応なのか、
判断がつきやすいのではないでしょうか。

国際結婚の場合、
いったん2人の関係が冷え始めると、
こうした行き違いの背景に
文化や習慣の相違があるのではないかと
思いを馳せる余裕がなくなります。

つまり、行き違いの原因は、
相手のネガティブな特性にある、と
短絡してしまいがちになる。
(そう言えば、以前から冷たいところがあった、など)

先日、国際結婚をしている友人と話していた時に、
彼女がこんなことを言っていました。

日頃から、
「違っているのが当たり前」と思って接しているの。

違う、と感じたところに線を引いて、
線のこちら側が正しくて、そちらはおかしい
という関係性の中で生きていくのは、自分もしんどい。

違うのは当たり前で、だからそこで線も引かない。
そういうのもあり、かもね
という付き合い方。

こんなスタンスでいれば、
相手の反応に違和感を抱いても、
それが即NGということにならない気がします。

お互いの国に国境はあっても、
心と心の触れ合いはボーダーレス。
…そんなことを考えさせられた友人の発言でした。

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つい最近、「秋めいた」と書いた気がするのですが…

残暑というより、まだ夏そのものじゃないの、
と言いたくなる陽気の中、
医療情報助言者を務めている 東京障害者職業センターの
<リワークセンター東京>で研修の講師を
してきました。 

対象は、精神疾患で休職されていた方が、
当センターでリワークプログラム(復職に向けたリハビリ)に参加する際、
カウンセラーとしてサポートされている心理士や精神保健福祉士の方々。

その方々から発せられた、
診断書によく書かれている「うつ状態」って、
結局どういうことなんですか?という声に答えてきました。

さて。
リワークセンター東京について少しご紹介したいと思います。
当センターの特長の一つは、
ここの復職支援を経て、すでに企業に復帰されている方に対しても、
手厚いサポートを提供していること。

ジョブコーチと呼ばれる職場適応援助者が、
リワークプログラムの「卒業生」が勤務している職場に、実際に出向き、
ご本人、事業者側、双方の相談にのっているのです。

 ◆ ◆ ◆

休職中の方が、
リワークプログラムを利用した方がいいかどうかは、
ご本人や企業の事情もあり、
一概に決められることではありません。

ただ、産業医としての経験から言うと、
・休職が3ヵ月以上となった方
・以前にも休職になったことがある方
は、リワークプログラムに参加してから復帰した方の方が、
復職後の勤務が安定していたように思います。

リワークプログラムに参加できるという時点で
すでにある程度の回復をされているのですが、

参加してみたら、意外にまだ体力がついていなかった
そう言えば会社ではこんなところにストレスを感じていた
などなど、改めて気付くこともあり、

シミュレーションを通して、事前に対策を立てることで、
復職をより具体的にイメージできました、
という感想をよく聞きました。 

リワークセンター東京では、
隔週説明会を行っているので、
利用を迷う方がいらしたら、
まずは説明会に気軽に参加してほしいとのこと。 

リワークセンター東京:リワーク支援説明会の案内↓
 http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/tokyo/13_tokyo_return01.html

念のため申し上げておくと、
そらクリニックに紹介料が入るなんてことは一切ありません。

もし、リワークプログラムの利用を考えているのでしたら、
見学をしてみて相性の合う施設を選ぶことをお勧めします。
都内でしたら、他にもリワークプログラムを
提供している施設がいろいろあります。

リワークプログラムというステップについて
もっと知りたいという方がいらっしゃったら、
診察の時にも気兼ねなくお声を掛けてくださいね。
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急に気温が下がって、なにやら秋めいてきましたね。

子供の頃、夏休みの宿題は最後の最後まで手が付けられず、
8月30日、31日は壮絶な(大げさ)気持ちで過ごしていたので、
9月になって2、3日過ぎると、ようやく落ち着く気がします。

人によって、この季節は苦手、というのがあると思います。
私は8月のお盆過ぎ。
子供の頃、隣の祖母宅に集まった親戚が、
お盆が終わり、また潮が引くようにすーっと家に帰っていく
その寂しさが甦るのかもしれません。

気持ちが落ち込んだり、悲しくなったり。
あるいは誰かや何かに対してどうしようもない怒りを感じたり。

そんな感情を抱くことを「いけないこと」として
自分の中から必死に消そうとしたことはありませんか。

ACT ~Acceptance and Commitment Therapy~
というのは、マインドフルネスの流れを汲んだ心理療法です。

ACTでは、感情を「よい」とか「悪い」とか
選別することはありません。
どんな感情も、自然に現れ、やがては去っていくもの。

そうした感情が現れることを否定するのではなく、
むしろ、現れることを許し、「いてもいいよ」と言ってあげる。
感情はあるがままに、
それでも自分にとって大切なことは何かを問い、
ひとつずつ行動に変えていく。

普段の自分の生活の中で、
活かしていきたいエッセンスが
いっぱい詰まっている心理療法です。

ACTに関する著書が多く、
自らも日々実践しているというラス・ハリス。
10月は、ラス・ハリスが行う研修に参加するため
オーストラリアに向かいます。

研修中、10月23日〜25日はクリニックが休診となります。
診療の場にも活かせるように精進してまいりますので、
ご面倒をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

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