はじめまして!

めじろそらクリニックで臨床心理士をしている福島です。

 

突然ですが、みなさんは普段「イライラ」することがありますか?

「全くない」と答える人はほとんどいないでしょう。

 

「子どもが言うことをきかない」

「夫婦で話そうとするといつも喧嘩になる」

 

そんな、いつも決まった時・場所で、
イライラが怒りに変わる経験をしている方もいるのではないでしょうか。
 

怒りを抑えようと思ってもなかなか抑えることができなくて、ついに爆発。

その後、自己嫌悪に陥ってしまうこともありますね。

 

そこで、抑えるのではなく、
「感情を葉っぱに乗せて流す」という方法をご紹介したいと思います。

 

例えば、普段は何もしない夫が、急に家事をすると言い出した時。

夫はどこに何があるかわからないので、結局自分が一から教えることになり、
かえって仕事量は倍になる。
 

「またできもしないことを始めた。」
「どうせ私が最終的にやることになるんだ」
という気持ちが湧き上がってきたら。

 

イライラから、夫婦喧嘩に発展してしまうという場合、
どんなことがきっかけになるかは、自分でもなんとなくわかっているものです。

 

ここで重要なのは「私はこの状況にイライラしている」と、いったん認めること。
状況を客観視することです。

 

自分の「イライラ」状況をモニターできたら、
そっと目を閉じ、自然の中にある小川を頭の中にイメージしてみましょう。
 

そして、川のそばに立つ自分を想像し、
一枚の葉っぱが上流から流れてくる様を思い浮かべてみてください。
 

その葉っぱが目の前に来たら、上に「イライラ(物に見立てて)」を乗せます。

そのまま葉っぱが遠くまで流れて見えなくなる様子をイメージし続けましょう。

 

イライラが通り過ぎて、
いつのまにか、少しほっとしている自分がいることに気付けたら、しめたものです。

 

「手伝う気持ちになっただけでも感謝しよう」
「今日は初めてだから仕方ない」と別の見方が浮かんできているかもしれません。

 

自分のイライラ、緊張、不安などに向き合い、
それらの気持ちを鎮める方法は他にもいろいろあります。
 

習得すれば、どこでも自分で行うことが可能な「自律訓練法」もその一つです。

当クリニックでは、私が「自律訓練法」のコースを提供していますので、
興味のある方は、ぜひお声かけください。

 

みなさんもイライラを「抑える」より「流して」みませんか。

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